
特集:私の大好きな〈尾花沢市〉「徳良湖」
山形市と近隣の寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町を合わせた7市7町はひとつの大きなエリア「山形連携中枢都市圏」として互いに協調しながら、よりよい地域づくりを進めています。
ここでは、その山形連携中枢都市圏を形成するエリアで活動をされている方たちから、各々のまちにあるお店や場所、ひと、名物などなど大好きな「なにか」を、それぞれの視点でご紹介いただきます。
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花笠発祥の地は穴場のセーリングスポット!「徳良湖」の魅力
報告者:平山 豊(尾花沢市定住応援課 地域おこし協力隊)

「雪とスイカと花笠のまち」尾花沢市から、歴史と自然、そして極上レジャーが詰まった「徳良湖(とくらこ)」をご紹介します。
徳良湖は、尾花沢市役所から東へ約3キロに位置する、周囲約2.7km、水の深さ5.6mの美しい湖です。実はこの湖、天然のものではなく、大正10年(1921)に稲作に必要な水を賄う「水がめ」として、足掛け3年をかけて造られました。
この徳良湖は山形を代表する花笠踊り発祥の地でもあります。湖の築堤工事の際、土を突き固める作業中に歌われた「土つき歌」が花笠音頭の元歌となり、作業者に花笠で風を送るしぐさが、あの華やかな踊りの原型になったと言われています。湖の歴史が山形を代表する文化を生んだのだそうです。
現在、徳良湖の湖畔は市民の憩いの場として愛されています。湖畔を一周する遊歩道は、市民の格好の散歩コースとなっており、ジョギングやウォーキングを楽しむ人々の姿を見かけます。周囲にはキャンプ場や日帰り温泉施設、グラウンドゴルフ場などの施設が充実し、例年ゴールデンウィークにはマラソン大会や釣り大会などが行われる「徳良湖まつり」が開かれ、多くの家族連れで賑わいます。
そして何と言っても、私が強くお勧めしたいのが湖水レジャーです。

湖でよく見かける足漕ぎボートやカヌーも楽しめますが、ぜひ体験していただきたいのは本格的なヨット(小型帆船)です! 徳良湖での水上スポーツは「一般社団法人 徳良湖ヨット倶楽部」が運営しており、こうした本格的なヨットを体験できる湖は国内でも有数なのだそうです。しかし、その魅力はまだあまり知られていない穴場でもあります。ヨット倶楽部には、素敵なつくりのクラブハウスと立派な桟橋が整備されていて、おしゃれなヨットハーバーの雰囲気を味わえます。
この夏、私も「徳良湖ヨット倶楽部」に入会しましたが、まさに自然と一体!地形が生み出す独特の風を操り、水面を疾走する開放感と爽快さは格別です。日々の慌ただしさを忘れさせてくれるこの時間は、今や私の週末の楽しみの一つです。

そして、徳良湖を訪れたなら、必ず見ていただきたい絶景があります。それは、湖面をオレンジ色に染めながら、まるで宝石のようにきらきらと輝く夕日の絶景です。息をのむほど美しい光景は、きっと旅の忘れがたい思い出になるはずです。
歴史、自然、そして極上のレジャーが詰まった徳良湖。この知られざる穴場を、ぜひ次の旅の目的地にしてみませんか?
一般社団法人 徳良湖ヨット倶楽部
https://www.l-t-y-c.info/