
特集:私の大好きな〈大石田町〉「調香菜Umui」
山形市と近隣の寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町を合わせた7市7町はひとつの大きなエリア「山形連携中枢都市圏」として互いに協調しながら、よりよい地域づくりを進めています。
ここでは、その山形連携中枢都市圏を形成するエリアで活動をされている方たちから、各々のまちにあるお店や場所、ひと、名物などなど大好きな「なにか」を、それぞれの視点でご紹介いただきます。
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「調香菜Umui」
報告者:阿部慎一郎(大石田町地域おこし協力隊)
JR大石田駅から車で約20分、昭和時代にタイムスリップしたような街並みの集落・次年子(読み方:ジネゴ)。次年子にも少子高齢化の波が押し寄せるなか、閉校になった旧次年子小学校でカフェを営んでいる「調香菜Umui」を紹介させていただきます。
敷地内に入ると目に留まるのは「大きな欅の木」と「シンボリックな円形校舎」、この建物の2階で「調香菜Umui」を営んでいるのは東京から移住してきた高橋恵美子さん(以下、恵美子さん)です。
2018年にオープンした店内には、壁に描かれたアートやインテリア小物の数々、置いてある雑誌やキッチンの調理器具のひとつひとつがUmuiの空間、空気感を醸し出しています。
こだわりの食材を駆使した料理は予約制になっていて、恵美子さんのお客様への想い=一人一人にしっかりと料理を届けたい、そんな想いが込められています。(SNSや電話、さまざまなツールで予約を捌く恵美子さんには驚嘆です)
私がいつも注文するのは「やさいのさら」。ふんだんに使った野菜と数々のスパイスは恵美子さんの手によって想像もつかないような料理になります。味わい豊かなおかずが「やさいのさら」には10種類ほど乗って、玄米ご飯と味噌汁もついてきます。しかもその全てが日によって材料や味付け、メニューが変わるので、毎回驚きで「お〜、なるほど〜」と頷きとため息が出ます。なので食べ終わると充実感、幸福感が溢れ、なんとも心地よい余韻に浸ってぼーっとしてしまうんです。
そしてUmuiは料理のみならず!
年1〜2回開催される「en」は日本全国からの出店者とお客さんが足を運ぶイベントです。毎回テーマは変わりますが、共通するのは「生きることの意味」を感じます。「良いこともそうでないことも、色々な選択肢が増える中、自ら判断できるようになろう!」私はそんなメッセージが込められていると受け取っています。今年2025年の「en」は9月14日の開催です。ぜひ遊びに行ってみてください♪