特集:地域をひらこう!/小関恵子さん

/ 更新日 / 2024.02.08

村山市政策推進課 地域おこし協力隊

山形市と近隣の寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町を合わせた7市7町はひとつの大きなエリア「山形連携中枢都市圏」として互いに協調しながら、よりよい地域づくりを進めています。このシリーズでは、その山形連携中枢都市圏を形成するエリアで地域をおこす活動をされている方たちにフォーカスし、そこでどんな活動をされているのか、そこにはどんな魅力があるのか、お話を伺います。

今回ご紹介するのは、村山市で地域おこし協力隊として活動されてきた小関恵子さん。おとなり東根市出身の小関さんは、村山市にぎわい創造活性化施設Link MURAYAMAの前身、楯岡高等学校の卒業生。東京生活を経て地域おこし協力隊になりました。これまでどんな活動をし、どんな想いで村山市に移住したのか、伺いました。

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小関さん:一度は東京に出てみたくて、楯岡高校卒業後に上京しました。東根市の実家が農家であることがすごく恥ずかしく思っていた時期もあったりしましたが、山形のことはすごく好きだったので「いつかは山形に帰るけど、1回くらいは東京に出ておきたい」というくらいの気持ちでした。でも実際東京に行ってみると、短大で競技ダンスをはじめて、卒業してからは社交ダンススクールで仕事して、競技選手として10年やって、指導者として10年やって…と、いつのまにか東京暮らしが20年にもなっていました。

そのあいだに、東日本大震災があったときは、実家と連絡が取れなくなってしまいましたし、また数年前には最上川の氾濫があって村山エリアが水浸しになってしまったこともありましたし、最近ではコロナ禍になって、東京のまちや地下鉄には誰もいなくなって東京での仕事ができなくなってしまいました。そういった不安な出来事が積もり積もって、いつかは帰ると思っていたその「いつか」っていつだろう、帰れる今が帰るときなんじゃないかっていう気持ちが固まっていきました。それで、山形にUターンしようと思って移住相談に行って紹介されたのが、村山市の地域おこし協力隊でした。

母校である楯岡高校が閉校して生まれ変わった「にぎわい創造活性化施設Link MURAYAMA」の管理・運営・広報というのが、地域おこし協力隊としてのわたしのミッションでした。Link MURAYAMAがオープンしたのが2022年7月のこと。コワーキングスペースなどが充実している場所なので、オープンすると事業者さんばかりが集まってくるのかな、と予想していましたが、まいにち地域の子どもたちが体育館に遊びにきてくれたり、ご年配の方たちが「ウェルベース村山」というフィットネスジムに集まってくれたり、グランドゴルフしに来てくれたり、と、地域の皆さんがふらっと遊びに来てくれる憩いの場所になっていることがとても嬉しかったですね。
そんな中で、わたし自身にできることといえばやっぱり社交ダンスなので、わたしはここでダンスレッスンを開いてきました。最初はそれこそゼロからのスタートでしたけど、地域のおばあちゃんが一人来てくれたところから少しずつ広がっていって、今では20人も集まるまでになりました。メンバーで自主的にパーティを企画したりと、みなさんすごく積極的に楽しんでくれています。

わたしの任期は2024年1月まで。この先のことはまだはっきりとは見えていませんが、さまざまなつながりから活動拠点が増えそうですし、これからも拠点のひとつは村山市になりそうです。

(写真)小関恵子さん、Link MURAYAMAの体育館にて。

関連リンク
・山形県村山市 にぎわい創造活性化施設
・ウェルベース村山